ここで あらためてRonni Kapposのジュエリーについて 少しご説明を。
カリフォルニア州パサデナで生まれ、現在ロサンゼルスに暮らすI.Ronni Kappos。デザイナーであると同時にジュエリー製作の全行程を担う職人でもある彼女は、画家の祖母に影響を受け、幼い頃から音楽やアートなどクリエイティブな活動に興味を持ち、美術史・建築を学びました。双子の姉であるMarinaも著名なポップアーティストとして世界で活躍しています。絵や彫刻といった美術品、快適な室内を構成するインテリアデザインなど、美を追求するものづくりが常に身近にあったことで、彼女の美的感覚が自然に培われていったことは、想像に難くありません。
モダンアートや建築からインスピレーションを得た、まるでアートのような、I.Ronni Kapposのジュエリー。1920-30年代頃の高い技術によってもたらされたヴィンテージビーズを中心に用い、デザイナー自身の手によって製作されています。
1920〜40年代にかけて製造されていたビーズは、今では手に入らない材料、顔料や金型を使用しています。 職人の手仕事によりガラスに微量の金属を添加して色を引き出していたそうです。 旧東ドイツなどのボヘミア地方で手作業で製造していた会社は、第二次世界大戦後ほどなくして閉業してしまいました。 コンピューターも無い時代、全てが手業の技量。職人の勘と長年の経験値により作られた1点1点が表情豊かな、深みのある懐かしい色合いの希少価値の高いビーズです。
24kゴールドコーティングビーズは 溶かした24金の中に浸し入れ、ヴィンテージジャーマンビーズを丸ごとコーティングしたもの。ガラスなど、ビーズ本体の素材に直接金を密着させるのは難しいため、下地となる別の金属でいったんコーティングした上からさらにゴールドコーティングを施すという、手間のかかったビーズは今では姿を消しつつあります。
このように あたたかみのあるヴィンテージジャーマンビーズを 独特のセンスで素朴かつモダンに再構築したジュエリーは 身に着けることでさらに愛着のあるものとなります。
ぜひ実際にお手に取って ご覧になられてみてくださいね♪